建設産業委員会行政視察報告
 
2012年5月14日(月)
長野県上高井郡小布施町
視察案件 小布施町のまちづくりについて
現地視察 小布施堂周辺 町民と行政が協働で進め成功した小布施方式の街並み修復事業を中心的に推進し、
小布施町まちづくりキーマンとして活躍されている、
小布施堂代表取締役市村次夫氏から説明を受ける。
市村氏は本年3月10日に柏原観光まちづくりシンポジウムで講演をしていただいている。
説明後、小布施町小布施堂周辺の街並みを視察。
 
 
 
市村氏の説明
地域が魅力を失ったら本業が成立しない。
まちづくりに積極的にかかわることは間接的に関係がある。
地域の魅力を高めるのは自治体の役割という意見は
戦後の話でそれまでは営々と日本の地方は民が行ってきた。

市村氏のまちづくりの基本
価値の見出し方、計画の作成方法(地域の実情に合致)、
住民コンセンサス地域コミュニティの大切さを力説。
地域の住民に協力を求める場合の手法についても説明を受ける。
道路等修復拡幅に際しての住民との地域コンセンサスの重要性を言われていた。

説明後、周辺を視察、道路拡幅等、修復事業に取り組まれているが、
事業また街づくりは住民の共有であるという住民意識が強く非常に協力的であると感じられた。

2012年5月15日(火)
長野県長野市
視察案件 中心市街地と商店街の活性化について
現地視察 もんぜんぷら座、ぱてぃお大門
長野市まちづくり推進課中心市街地活性化対策室室長小田切氏、小林氏より説明を受ける。

長野市の中心市街地の活性化の取り組みについて

1.長野市の現状 人口の推移と今後の予測 中心市街地の人口と高齢化率 地価公示価格の推移 商業観光客等の推移について説明

2.第2期中心市街地活性化基本計画 平成24年4月から5カ年
第4次総合計画(平成24年から)多核心連携を目指したコンパクトなまちづくりの推進
テーマ 門前都市ながの 心潤う歴史と文化がにぎわうまち

4つの目標
(訪れたくなるまち・住みたくなるまち・歩きたくなるまち・参加したくなるまち)
目標を達成するための40事業により数値目標を設定し交流人口の増加と定住人口の増加を目指す

主な主要事業
善光寺周辺地区街並み環境整備事業・中央とおり歩行者優先道路化事業・もんぜんぷら座運営事業・長野駅善光寺口顔づくり事業・権堂地区市民交流施設整備事業・市街地循環バス運行事業・集客イベント等開催事業・長野駅周辺第2土地区画整理事業

3.もんぜんぷら座の取組みについて
平成12年に閉店したダイエー長野店ビルを平成14年に長野市が取得し平成15年にもんぜんぷら座として再生 現在食品館・イベント会場・交流センター・ハローワーク支局等などに利用されている。平成24年の利用者は約30万人。

3.ぱてぃお大門・蔵楽庭
善光寺門前の大門町には使用されていない土蔵が建ち並び立派な庭を備えた空き家屋が多くあった。これらの空き家屋の活用による商店街に活性化と善光寺拠点を支える新しい魅力拠点の形成をはかるため、ぱてぃお大門整備事業が実施された。
もんぜんぷら座・ぱてぃお大門は(株)まちづくり長野が中心となり運営している。まちづくり長野は商工会議所が中心に運営され、タウンマネージャー(イオン出身)が大きな役割を果たしている。
 
 
 
現地視察 もんぜんぷら座、ぱてぃお大門 もんぜんぷら座の目的は充分達成されたと思われるが、食品館の経営は厳しいようである。
両施設とも安全面の配慮が足りないのではと感じた。
(子供利用者への配慮・目の不自由な方への配慮・段差等)